魔都精兵のスレイブ 第2話
数十年前、突如、日本各地に異界「魔都」と繋がる謎の門「クナド」が出現し始めた。そこから人を好んで襲う怪物「醜鬼」が現れ魔都災害が発生する一方、食した者に異能力を与える「桃」も発見される。しかし、桃から能力を得られるのは女性のみであり、このため、社会は女尊男卑に変わり、各国の指導者も女性ばかりとなって久しい。そして日本政府は醜鬼による災害対策と、桃やそれを生み出す魔都の管理のため、異能力を得た女性たちで構成される「魔防隊」を組織した。 2020年のある日。進路に悩む普通の高校三年生の男子・和倉優希は突発的に発生した門から魔都に迷い込んでしまう。醜鬼の群れに襲われる中、駆けつけた魔防隊七番組組長・羽前京香に助けられるが、敵の数は多く苦戦が続く。そこで京香は、本来は醜鬼に使っていた対象を強化して使役する能力「無窮の鎖(スレイブ)」を優希に用いる奇策を実行する。強化された優希は彼女の想定以上の戦闘力を発揮して敵を一掃し、彼女から気に入られるほか、能力の対価として予想外の「ご褒美」も受ける。こうして優希は京香の奴隷(スレイブ)兼、七番組寮の管理人として、醜鬼と戦う日々を送っていく。